マリア
第15章 悲愁曲
和也side
櫻井さんが帰ってから程なくして雅紀が俺の部屋へとやって来た。
雅「突然会いたいなんてどうしたの?」
玄関のドアを閉めた途端、
雅紀は待ちきれない、とばかりに俺を抱きしめキスしてきた。
「だって…会いたかったんだもん。」
ギリ、シャワーを終え、
バスタオルで髪を拭いていたところへ折よく現れた雅紀。
雅「何?珍しいじゃん?シャワー浴びてたの?」
「えっ?あ、そう。ちょっと汗かいたから。」
と、数時間前の情事の痕跡を隠滅する。
雅「かず…」
「ん……あ……ちょ…ちょっと待っ…」
雅「ダメ。待てない。」
素肌に羽織っただけのシャツから覗く腿に這う雅紀の手。
角度を変えて唇を押しあてながら、シャツの下から両手で双丘を揉みしだく。
「あっ……あっ…まっ…まさ…」
先ほどの情事で緩みきった場所は、
雅紀の指を簡単に呑み込んだ。
雅「何?もしかして、俺のこと待ちきれなくて自分で解してた、とか?」
「あっ……うっ…ん…」
間もなく探り当てられた前立腺を雅紀の長い指先で嬲られながら頷く。
雅「ああ、もう、可愛すぎじゃん?」
雅紀は、慌ただしく指を俺のナカから引っこ抜くと、
慌ただしく自分のモノを取り出した。