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やべ…どこに隠れよう？


そのまま雅紀の後に続くと、店のウィンドウに俺の姿が写ってしまうのを避けるため、



雅紀が店内に入るまでしばらく後ろを向いていることにした。



が、



あの、黒ずくめの男の同行が気になってちら、とだけ振り返ると、



その男がそのまま雅紀の後から店内へと入ってゆく姿が見えた。



それだけじゃない。



ウィンドウに写ったその男の顔を見て驚愕した。



ま、松本……先生？



黒いコートを羽織り、黒いニット帽を目深に被って、



雑誌コーナーに立った。



……イヤな予感がする。



今日は、雅紀の動向を探るために後を付けてきたけれど、



なんだか胸騒ぎがして、二人から目が離せなくなってしまう。



雅紀は呑気に買い物をしてる。



その姿を、雑誌を読むフリをしている松本先生が伺っている。











雅紀がどこに行こうとしているのか、



松本先生が何をしようとしているのか、



俺は、



その二人の姿を、建物の影に隠れて見ていることしか出来なかった。