同窓会 SN
第8章 謎解きはランチの後で2 翔
「...俺さぁ まだ実質1ヶ月くらいしか ここで仕事してないんだけどさ、お前の会社いい意味で会社らしくないってゆうか 何かが違ってて それが すっごく伝わってきて楽しいんだよね。
思った通り...いや、思った以上に仕事がスムーズに進められっから忙しくっても変なストレスがねえのよ。
ソレって何でなのかなぁ?って ずっと考えてて不思議で仕方なかったんだけど、お前が怪我して入院してる間に あの担当課の奴らが毎日 残ってディスカッションして 問題点や反省点・改善点を洗い出してるのを視てさ気付いたんだ。
一人一人が この会社を最上級にしようって思いを持って 看板を背負ってベストを尽くしてるんだって。
全員が高いスキルを持ってんのに『個人』じゃなくて『会社』の評価を上げるコトを望んで仕事を楽しんでるんだもん...これ以上の『強み』って そうそうナイよな?
なのに 仕事が流れたって聞いたもんだから 気になって参考のために見せてくれって頼んで 企画書からプレゼン書類とかまで読ませてもらったら かなりの出来じゃん?
俺 思わず『失礼ですが... このクライアント様はアホでいらっしゃいますか?』って言っちゃった(笑)。
けど やっぱ自信がある分だけ当事者たちじゃ見えなくなってるってトコもあったんで うちの課もディスカッションに参加して 企画を練り直してみたってワケ。」