同窓会 SN
第95章 決意7 和也
翔の疲れ切った顔が 俺の気持ちを沈ませる
何か俺に出来る事は無いのか
翔の邪魔をしない事だけ、
それだけなのか?
こんな時こそ支えになってやりたいのに
俺ってヤツは 全く役立たずだ、と悲しくなった
帰り際、俺の方からギュッとしがみつき、口付けた。
目を閉じると めまいがするほど濃厚で男っぽい・・・翔にぴったりなブラックペッパーのボディーシャンプーの香りが俺を包み込む。
帰したくない・・・
でもここで時間を取ると ますます翔を忙しくさせてしまう。
「おやすみ・・・ホントに倒れるまでやるなよ・・・」
半分泣いてるみたいな顔になったけど、それでも頑張って翔を見送った。