同窓会 SN
第98章 甘い生活2 翔
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俺が 和也の家族のことを考えるのと同じように
和也も 俺の家族のことを考えてくれるのが嬉しい
俺の方は 固い職業の両親がすんなり認めてくれるとは思えないので 当分話すつもりはなかったけど、
和也がこう言ってくれるのなら 打ち明けることも前向きに検討してみようと思った
マンションについて荷物を片付け、母親から持たされたタッパーを開けてみる
「うわ、またお節だ・・・正直食べ飽きてるんだけど」
「んな、罰当たりな。親心だ、ありがたく頂けよ」
「そうだけど・・・あ、お前も何か持たされたの?」
「うん・・・あー・・・俺もお節と餅・・・これ絶対残り物押し付けられたんだ」
「そんな罰当たりな・・・親心だろ。・・・でももう今日の夕飯はこれで決まりだな」
「そうだな・・・出かけるの面倒だし これでいっか・・・」