同窓会 SN
第99章 甘い生活3 和也
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その時、ドアをノックする小さな音
「和也・・・入っていい・・・?」
翔はゲストルームのドアに鍵をつけよう、と言ってくれたけど、
俺はそんな必要ない、と付けなかった
だから その気になれば 翔はいつでもいきなりドアを開けられる
でも、俺がここに住み始めて数ヶ月、翔は一度もそんな真似をしたことがない
この空間も、俺個人のプライバシーも、我が物顔にせず
いつも尊重してくれる翔が好きだ
こういう小さなことを積み重ねて 信頼は育っていくんだと、
翔と暮らし始めてから 何度も実感してきた
翔・・・俺のことをもっともっと安心させて・・・
俺たちの間には 他の何物も入り込む余地なんてないんだと 強く信じさせて欲しい