同窓会 SN
第11章 ボジョレーヌーヴォー2 翔
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「なぁ・・・もし、・・・もしもだけど・・・」
俺の胸に頭を乗せた和也がポツリと言う。
「ん?何?」
「俺以外に、好きな人が出来たら・・・。早めに言ってくれよ?」
「何だ、それ?」
「いや、・・・そういう日も いつかは来るかも知れないだろ・・・?
お前、俺に気を使って黙ってそうな気がするから・・・」
「それ・・・もしかして お前が自分に起こりそうだと思って言ってんの?」
「俺? いや、全然。俺は・・・アレだよ」
「え?何?」
「俺は・・・そーゆーのは ないから」
「何だよ、もっとはっきり言えよ」
「いいよ、もう」