同窓会 SN
第106章 家族3 和也
「・・・翔、マナーブックみたいなの持ってたよな・・・あれ貸して・・・」
「は?そんなの必要ないって、お前ほんとにちょっと気にし過ぎ」
「・・・・・・」
そんなこと言われても 俺はテーブルの上座と下座もよく知らないし
左利きだし 箸の使い方にも自信がない
目上の人から見たら オカシイことしでかしそうで 気になるんだよ
翔はきっとそういうのわかってて
ここぞと言う時にはきっちり出来るから いいんだろうけどな
一人悶々とする俺を見て 翔は相変わらず気楽そうに笑ってる
くそ、覚えてろよ