同窓会 SN
第127章 記念日2 翔
いそいそとリボンを解き、中身を見た支社長が、おっ、と声を上げ
嬉しそうな顔になったところで またも和也がからかっている
「ほら、その顔、マズイって」
「いや、これは驚いたな・・・ありがとう・・・」
実は支社長が大ファンだと言う女優 吉永小百合さんの生写真に
サインをしてもらい、それを写真盾に入れてプレゼントしたんだ
勿論 俺にも和也にもそんな伝手があるはずはなく、
親交がある、というより、息子のように可愛がってもらってるという智に頼んで
手に入れてもらったモノだけど
目をキラキラさせて 食い入るように写真を見つめてる支社長の予想以上の喜びように、
やっぱり智に頼んでよかったなぁ、
と俺まで嬉しくなった
智は全然気にしなくていいと言ったものの、
こういうのって やっぱり、
芸能人としての智を利用するようで、
何だか気が咎める部分もあったんだけど
こんなに喜んでくれるなら 頼んだ甲斐もあったってもんだ