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同窓会 SN

第18章 プレゼント4 翔



お高いだけあってデリカテッセンはどれも頗る美味い
ワインも、この前のぺスケラと、もう1本、ブルゴーニュ産のワインを買ってきた。


「これな、さっき試飲させてもらったんだ。白だけど味がしっかりしてて美味いんだよ。いつも赤が多いから たまには白もいいかな、と思って買ってみたんだけど・・・どう?」
「うん、美味い。ムルソーって読むのかな?」

「そうみたい。ペリエール地方のワインは外れが少ないって、そこのソムリエが言ってたから、今度また違うの買ってみるよ」
「うん」



「それで?アルバムは?」
「あ、これこれ。・・・ほら、お前真面目そうな顔しちゃって笑えるぞ~」

「真面目そう、って。真面目だったんだよ。てか今でも真面目だろっ!」
「嘘吐け、タバコぷかぷか吸ってた生徒会長が真面目かよ?」

「は?誰の話?お前の記憶違いだろ~?」
「よく言うよ」


「あー、松潤だ、今見てもやっぱイイ男だな」
「修旅、雅紀と同じグループだったんだよなぁ、アイツ食べ過ぎて腹壊してなかったっけ?」
「これは文化祭の演劇部だ、智さすがだよなぁ・・・」

2人で頭をくっつけるようにしてアルバムを覗き込み、懐かしい写真を見ながらあーだこーだと思い出話に花を咲かせた俺達。

まるで高校時代に戻ったかのように 大笑いして 楽しい時を過ごした。


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