同窓会 SN
第20章 プレゼント6 翔
なんて思ってたんだけど、
冷蔵庫から取り出されたガトーショコラは 表面が艶やかにコーティングされた、見るからに美味しそうなものだった。
俺はやってないけど、これインスタ女子なら 喜んで写真に撮ってSNSにUPするんだろうな
「へぇ~・・・これ、ホントにお前が作ったの?すごい美味そう」
「だろ?土曜日に作ったのも次の日 実家に持って行ったんだけど なかなか好評だったんだぜ?」
「お前 昔から器用だったもんな・・・。じゃあ、いただきます。」
「どうぞ。俺の愛を存分に味わってくれ。」
「ふふ・・・、うん、美味い。すごく美味いよ。」
「ホント?よかった。じゃあ、俺も食べよ~っと。」
15cmほどの直径のケーキだったから、2人で奪い合うようにフォークで取り分けながら食べ、アッと言う間に全てを食べ尽くしてしまった。
「あー、美味かった。ご馳走様」
「どういたしまして。・・・あ。」
「ん?何?」
和也の顔がぐっと近づいてきた、と思ったら 唇の端をちゅっと吸われ、その後舌先でぺろりと舐められた。