同窓会 SN
第20章 プレゼント6 翔
あ、忘れるところだった。
俺は用意しておいた包みを和也に渡しながら、
「これ、俺からのバレンタインのプレゼント」
「え?俺にくれるの?」
「とーぜん。日本では女の子から愛を告白する日みたいになってるけど、アメリカじゃ家族や恋人同士でプレゼントを交換するのが普通だからな。俺からもお前に贈るのが当たり前だろ?」
「翔・・・あ、ありがと・・・」
こいつ、俺からのプレゼントについては全く考えてなかったみたいだな。
すごく驚いて、本当に嬉しそうにしてくれる。
「ネクタイだ・・・。た、高そうだな・・・」
「ホントは一緒に行って似合うのを選んでやりたかったけど。でも、これ生地も良いし長く使えると思うよ。」
「エルメスか、こんな高級なの初めてだ」
「ちょっと締めてみない?」
「え、今?・・・いいけど、なんかそれって裸エプロン的にえろくないのかな・・・」