同窓会 SN
第27章 新しい季節7 和也
冷凍食品だから 味には変わりないだろうけど、焼き加減は確かに上手で、普段はレンチンか お湯しか沸かさない翔が 俺のためにフライパンでハンバーグを焼いてくれたなんて、それだけで十分嬉しく、大袈裟に褒め称える。
「え?そう?俺、意外と料理の才能あったりして・・・」
翔も嬉しそうだ。
意外と子供みたいなとこあるんだな・・・と可愛く思えた。
送ってもらったという日本酒も口当たりがよく、確かに美味い。
いつになく最初からハイペースで飲んでしまっている俺は気が緩み、ぽろっと気がかりなことを零してしまう。