
同窓会 SN
第3章 10年ぶりのアイツ2 和也
自分自身にそう言い聞かせて、俺は何年も生きてきた。
それなのに…。
やっぱり同窓会なんて来るんじゃなかった。
弱ってる時だから、翔の顔を見たくなったのかな・・・
でも、やっぱり俺は間違ってた。
翔にキスされながら、俺はそんなことを考えていた。
コイツにとって俺は今、どんな存在なんだろう?
失業中で可哀想な、惨めな奴?
弱々しくて、自分の思い通りに動かせそうな奴?
もしかしたら俺の気持ちも知っていて、全てを捧げる崇拝者とでも思われてるんだろうか?
怒り・・・と呼ぶには少し弱いが、ため息をつきたい様なイラついた気持ち、
翔にわかるだろうか?
