同窓会 SN
第32章 独占欲5 和也
いつまでたっても なんだか慣れない、というか恥ずかしいというか。
翔が 飲み干した空き缶をテーブルの上に静かに置いて 俺を見る。
俺も頑張って飲み干し、同じようにテーブルに置いたけど
...翔の顔を見れずに 視線を逸らしてしまう。
でも、翔はこんな俺の気持ちをちゃんと分かってくれてる。
すごく嬉しくて幸せなんだけど、照れくさくて気の利いたセリフも言えないし、熱い眼差しで見つめることもできない。
いつも受身な俺。
きっと翔から水を向けてくれなかったら、俺達が愛し合う回数は1/10くらいに減ってしまいそうだな...。