同窓会 SN
第34章 独占欲7 和也
7-5
「すっかり遅くなっちゃったな」
「うん、ごめん...」
「お前が謝ることないよ、悪いのはあいつだって言ってるだろ。それに俺が好きでやってることだからな。」
「うん...だけどやっぱり...翔があんなに気をつけるように言ってくれてたのに...ごめん」
「いいよ、俺こそ...さっき最初の電話に出れなくてごめんな、不安だっただろ?」
「あ、そう言えば...」
「あの時必死で走っててさ...タイミング的にも出るには早かったんだけど、出ようとしても息が切れて話せなかったかも...」
「ふふ...じゃあ、お前も今度から俺と一緒に階段使おうぜ」
「1階分上るごとにキスしていい?」
「オフィスに着くまでにえらく時間かかりそうだからダメ」
最後は二人して笑いながら帰ってきた。
人目がなかったら手でも繋ぎたいくらいだったけど
それこそ どこで誰が見ているかわからないからな...