同窓会 SN
第34章 独占欲7 和也
7-6
神様、どうか俺と翔を引き離さないでください。
俺と翔は 世間的には許されない二人かもしれないけど、本当にお互いを必要としているんです。
俺はこいつなしでは生きていけないし、きっと翔も同じように感じてくれているはずだから...
今更ながらに、さっき(俺さえ本郷君の思い通りになれば...)と思ったことに身震いする。
もしもあのまま車に乗っていたら...
もしかしたら二度と翔には会えなかったかもしれない。
そう思っただけでじわりと涙が滲んできた。
ぐす、っと鼻を啜ると、翔が労わるように目を細めて俺をみつめ、髪をなでてくれた。
子供じゃないのに...
でも、とっても気持ちいい...。
翔、俺もね、今 翔に触れたくてたまらないよ。