同窓会 SN
第3章 10年ぶりのアイツ2 和也
「俺を誰だと思ってるんだ?お前も同窓会に来ると聞いて、お前のことは全部調べさせた。小さな会社だったが バリバリ仕事してたそうじゃないか、倒産したのは運が悪かったな。
だけど、そのおかげで 無職になった途端お前を見捨てるような女とは別れられたし、
こうして俺と再会したんだ。トータルで考えればプラスだろ?」
「抜けぬけと言うなよ。俺は別にお前となんか再会したくなかったね。」
憎まれ口を叩く俺に全然動じず、翔は笑う
「相変わらず素直じゃないな、俺は何も出来なかった10年前の俺じゃないよ。欲しい物は絶対に手に入れる。お前と連絡がつかなくなったときは 失ってからその存在の大きさに気付いて呆然としただけだったけど、昨日再会して、自分の気持ちがハッキリした。もう、絶対に離さない。たとえお前が俺のことを好きじゃなくても、好きにさせてみせる。お前を抱きながら俺はそう誓ったんだ。」
「・・・・・・」