同窓会 SN
第3章 10年ぶりのアイツ2 和也
なんて気障な奴。
なんて自惚れの強い奴。
10年前のお前はこんなんじゃなかったぞ?
もっとナイーブで、いつも周囲の事を考えて、人に何かを押し付けたりしなかった。
だけど、困ったことに 今の台詞を聞いて喜んでいる俺がいる。
俺と同じようにお前も俺のことを?
そして、どんなことをしてでも俺を手放さないという強い意志の表明。
珍しく素直になってしまいそうだ。
でも、なんて答えたらいいんだろう?
こんな時 ありがとう、なんて言葉 俺の口から出る筈無い。
お願いします、てのもなんか変だ…
考えがまとまらないまま 俺は何か言わなくては、と口を開きかけたけど…
「あの・・・、 ああっ、あ・・・っ!んんっ・・」