同窓会 SN
第38章 秘密4 和也
「これからは、いつ、どんな場合でも 俺の使いだと言って誰かが来ても まずは俺に連絡して、確認しろよ」
ストーカー事件があってから、くどいほどに翔に言われてたんだっけ。
でもそれは知らないヤツが来た時の話だろ?
まさか、この人が そんなはずないよな
そう思いながらも、どちらかというと「後で翔に怒られないように」
電話したという実績を残そうとコールする。
RRRRR・・・
呼び出してるけど出ない、と思ったら。
「電源が入っていないか・・・」という案内。
わざわざ電源を落とすとも思えないから 電波が悪いのかな…。
ホテルの室内で、そんな事あるとも思えないんだけど
ま、いいや。
簡単にTシャツとジーンズに着替えた俺は堤さんに
「お待たせしました」と謝って 部屋に案内してもらうことにした。