
同窓会 SN
第52章 大阪4 翔
「もういいです。女の子じゃないんだから…」
「いやイマドキの女の子はもっとカラッとしてるぞ?バージンなんて邪魔にしか思ってない子がほとんどだ」
いやいや、それはアンタがそんな子とばかり遊んでるからだろ?
そう思ったけど 反論するだけの気力もなくて、俺は俯いて力なく笑うことしかできなかった。
その日の午後になって なんとか乾いた服を着て俺は帰り、かなり迷った末に その後もそこのバイトを続けることにした。
少しでも色目を使うような真似をしたら即刻辞めるつもりでいたけど、そんなことは微塵もなく、社長も俺もその時のことに触れることなく すっかり忘れたふりで仕事をし、
この世界がますます面白くなった俺が 将来IT業界に進むことを決めたのはその頃だった。
