
同窓会 SN
第52章 大阪4 翔
その後、何を話したのか覚えていないままに
松潤と別れてフラフラ歩き続けた俺は いつの間にか社長の自宅の前まで来ていた。
あれ、ウチにかえろうとしてたはずなのに、どうしてこんなところに。
勿論ここに来るのはあの日以来だ。
会社では知らん顔できるけど、こうしてプライベートで会ってしまうと、なんだか艶かしい空気になりそうな気がして怖かった
そしてその結果、自分がどうなってしまうのかわからないことがもっと怖かった。
「か、帰ろう」
くるりと踵を返した途端、
「翔?どうした?」
