
同窓会 SN
第52章 大阪4 翔
社長の言葉に驚いて、伏せていた目線を思わず上げると
まっすぐこっちを見ている社長とバチっ!と視線が絡んだ。
社長はそのままソファーを立ってこっちへ近づいてくる。
ヤバイ。
身の危険を感じた俺は 焦ってガタっとテーブルにぶつかり、よろけながらも慌てて立ち上がった。
「あ、あの・・・俺、帰ります、ごちそうさまでした。あっ!」
素早く逃げようとしたつもりだったのに 腕を捕まれ、抱き込まれる。
「翔、ホントは抱いて欲しくてここへ来たんだろ?」
「ち、違います」
「じゃあ、どうしてここへ来たんだ?話をするだけで終わるって、本気で思ってたのか?」
「だって、それは・・、ん・・・」
そのあとの言葉は 唇を塞がれて発することができなかった。
