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同窓会 SN

第54章 大阪6 翔


6-3

その夜の和也は積極的だった。
俺の手を取り、掌に舌を這わせて、指も1本1本口に含み、舌を絡ませて強く吸い上げてくる。

「んっ・・・、あぁ・・すごい・・・」
「・・・感じる?」

「指がイキソウだ」


その手を自分自身の中心に導き 目を細めて耳元で囁く。

「触って・・・」

その妖艶さにゴクリと喉を鳴らして 言われるがまま手を動かすと
喉を仰け反らせて小さな声をあげる


時々、驚くほど積極的な態度を見せてくれる時もあるけど
それでも今夜は何かが違う気がして、胸の奥がざわざわする

でも きっとこうして いつもより濃密な時間を作ることが 和也なりの謝罪と愛情表現方法なんだ
そう自分に言い聞かせ、目の前のしなやかな肢体をぎゅっと抱きしめた



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