同窓会 SN
第55章 痕跡1 和也
桑名さんへの拘りが無くなったからと言って
翔に対してもこれまで通り、何もないように接することが出来るか、と言ったら
それはまた違う話みたいで
自分でもこんな気持ちを持て余してしまうけど、
今はまだ翔に会えない、会いたくない、と思った
マンションにいたら 遅かれ早かれ翔が訪ねてくるだろう。
こうして 逃げるように翔を避けるだけじゃ 何も解決しないことはわかっているけど、正直まだ心の整理がつかずにもやもやしてる。
せめて数日だけでも 翔と離れてみたい。
その中で 何かが見えてくるかもしれない。