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同窓会 SN

第5章 10年ぶりのアイツ4 和也

4-4

きっと 日頃の行いがいいおかげだな
俺の願いは聞き届けられ、翔はごく普通に病室のベッドで横になっていた。


勿論右手にはギプスをして痛々しいけど、他は頬を少し擦りむいてガーゼが貼られているくらいで 至って元気そうだ。


「ハハ・・・ヤッちゃった・・・」

焦って駆けつけた俺を見て 照れくさそうに笑う。


「翔・・・、お前 なんでそんなにドンくさいの?階段から落ちるなんて・・・」

ホッとして、憎まれ口が飛び出してしまう。

「ごめんごめん、ちょっと酔っ払って・・・。でも、5~6段、足踏み外しただけだよ」
「そんなんで骨折なんて、余計ドンくさいんだよっ!」

「はは・・・そうかも・・・。もう寝てた?ホントごめんな」
「いや、まだ寝てなかったからいいけど…」


ホントは真夜中や明け方の、一番眠りが深いときでも、翔の身に何かあったら即座にすっ飛んでくるに決まってる


でも、そんなこと 絶対に言ってやらないからな。





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