テキストサイズ

同窓会 SN

第68章 新年10 和也


10-6

でも さすがに翔は話を聞き出すのが上手い。
ほろ酔いになって話も弾み、すっかり油断した頃、


「で?何があったんだ?向井さんに何か言われたのか?」
「何か、って・・・」

「それとも 誰かに何か吹き込まれたのか?」
「吹き込まれた、って。聞かれて困ることでもあるのかよ?」

「ないよ。俺に恥じることは何もない。だけど出来ればお前の耳に入れたくないことはある」
「それって、翔と向井さんのこと・・・?」

「そうだよ。やっぱり聞いたんだな?」
「はっきりは知らない。だけど何かあったんだろうな、って」

「聞きたい?」
「・・・・・・」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ