
同窓会 SN
第68章 新年10 和也
「正直、気持ちは動いた。前にも言ったけど、俺はそっち方面の貞操観念薄い方だし、ちょうどその頃、会社も軌道に乗って来て 精神的にも金銭的にもちょっと余裕が出来てきたからな。・・・なんつーか、後腐無い相手と遊び始めた頃で・・・、お互い合意の下なら 相手が向井さんでイケナイ理由はないよな、って」
密かに唇を噛みしめる
これくらいの事、予想してただろ
普通の顔してろ
そう思うのに、
全身が強張って、言葉が出ない
気が付けば 翔に凭れていた背中を起こし、自分で自分の身を守る様に
両腕で膝を抱えていた
そんな俺を 無理に引き寄せる事はせずに 翔が続ける
