同窓会 SN
第6章 10年ぶりのアイツ5 翔
でも、そんなときに限って仕事が俺を呼ぶ。
さっき食事をして別れたクライアントからだ。
今度は酒を飲んでいるところへ呼ばれた。
もう、散々飲んでる頃だろうに、まだ飲み足りないのか?
面倒だが行かなくては…。
だけど少しくらい待たせても大丈夫かな・・・あと少し、和也とこうして寄り添っていたいから・・・。
そんな風に思ってた俺だったけど、
そいつの一言で 一刻も早く、このおっさんの首を絞め、トドメを刺さなければ!
と、急いで和也の家を飛び出したんだ。
このおっさんはこともあろうに、こう言いやがった。
「今度の仕事ね、隣の課の二宮さんにもメンバーに入ってもらえませんかね?
私、ああいうタイプに弱いんですよね・・・。」