同窓会 SN
第77章 桜7 和也
日頃 照れ隠しにツンケンしてしまうことも多い俺だけど、今夜は素直な言葉が出る
翔の信頼に応えたい。
翔の役に立てる人間になりたい。
そんな想いを素直に伝えたい、と思わせるのは ここの土地の持つパワーだろうか
みんなで力を合わせて 頑張って生きていこうとする人たちと 自分たちにできる形で復興の手助けが出来たら、と この地を訪れる人たち
こんな俺でも 自分に出来ること全てを頑張りたくなる。
「さぁ、もう遅いから寝ようぜ。お前ずっと運転してきたから疲れただろ?」
「和也・・・お前、それわざとイジワル言ってんだろ」
「だって俺が運転代わってやる、って言っても大丈夫大丈夫って・・・」
「それはだなぁ、肝心な時に“疲れたから眠い”とか誰かさんに言い訳させないように、と頑張ったんだ。俺の疲れを癒してくれる気があるならサービスしてくれ!してくれないと眠れない!」