七年恋慕
第4章 初恋の相手
―ガラッッ…
教室のドアが開けられて、担任が入ってきた。
「おはようございます。さっそくですが、皆さんに紹介したい人がいます。
…一ノ瀬さん入って来て。」
―カツ…カツ…パタン
「一ノ瀬さん、自己紹介してもらえる?」
「…はい。
え~と…一ノ瀬 ミアです。フランスから来ました。
これからよろしくお願いします!!」
「小声)龍太郎!」
隣に座る英介が、小声で俺を呼んだ。
「…何?」
「転校生のあの娘、ハーフだよな!!めっちゃ可愛くね?」
「…そうか?普通だろ。」
「…お前の“普通”の基準が分かんねーよ。(ハァ」