七年恋慕
第4章 初恋の相手
☆龍太郎Side☆
…ガヤガヤ…ザワザワ
―なんか教室内騒がしくね…?
「なぁ…今日なんかあんの?」
俺はとりあえずダチに聞いてみた。
「…おまえ知らねーの? 今日転校生来るんだってさ。」
「しかも女子だって♪」
「俺は美人だって聞いた!!」
ー今時転校生なんてそんなにめずらしいか?
「へーぇ…」
心の中ではそんな事を考えながら、
適当にあいづちを打った。
「あ~そういえば、さっき 職員室を見てきた奴に聞いたんだけど……その子、ハーフっぽいってさぁ…」
―ん?ハーフっぽい?
まさか…な…。