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笑顔のPhotography

第2章 Encounter

 一年生の時からそうだ。惨めな思いばかり。周りの子は賞とかとっている。学内選考ではクラスの女子一人だけ落とされた。いつの間にか胸を張って言えなくなった夢。

 学校帰り、駅のゴミ箱に印刷した小説を破り捨てる。電車では思い出して、涙がぽろぽろ零れ落ちた。頑張っても頑張っても追いつけない。うまくいかない。どうして? もう……無理だよ。

 帰宅した私は自分のブログを開く。コメントは、ぽつぽつとたまにあるだけ。私は携帯を片手に文字を打ち始めた。

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