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好き心少なからず

第9章 想いを込めて~入江希美の場合~

宇野くんが慌てて袋を持ち上げた。

「かかったか!?大丈夫?」

「ん、平気だよ」

こっちまでは溢れてこなかったしね。

それでも自分の服とかに付いてないかチェックしておく。

うん、大丈夫だ。

「うわ。出し過ぎたか?」

宇野くんは秤の目盛りを見てる。

「宇野くんとこ6人でしょ?だったらあと20グラムくらい足りなくない?」

「あ、そっか」

安心したように息を吐いた。

…ちょっと可愛くない?

自然に笑顔を浮かべて宇野くんを見ると

「あとちょっとだから。少しづつ入れて」

「あ…うん」

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