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好き心少なからず

第9章 想いを込めて~入江希美の場合~

宇野くんが少しづつ小麦粉を足していく。

私は目盛りをじっと見つめながら指示を出した。

「もう少し…うん、いい感じ。あ、ぴったり入った!!」

パッと顔を上げると、宇野くんと目があった。

ん?宇野くん、顔、赤くなってる!?

「宇野くん、どうしたの?」

すると、宇野くんは私から目を反らした。

「いや…えっと、ありがとう」

「うん…?」

お礼を言われたのに、何故か宇野くんは私を見ようとしない。

え…?私、何かした!?

突然の反応に戸惑ってしまう。

すると、晴夏(はるか)ちゃんが声をかけてきた。

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