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好き心少なからず

第10章 想いを込めて~宇野一朝の場合~

入江ににやけた顔を見られたくなくて手伝いをしていたのに、次から次へと声をかけられてしまい…

「材料取り分けたらさっさと調理台に戻りなさいよ~」

その辺で話し始めた女子に、先生が声をかけた。

は?もうそんな時間かよ!?

慌てて周りを見回すと

「宇野、サンキュな」

田辺がそう言って、さっさと自分のグループに戻って行った。

「え!?ちょっと待てよ?俺の手伝いは?」

そう呼び掛けるも、誰も応えてくれなくて…

「チクショー!!皆冷たいっ!!」

愚痴りながら、足りないものをかき集めた。

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