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好き心少なからず

第12章 思いを込めて~二階堂絢音の場合~

それとも、私を理解してくれてるのかな?

新田くんはため息をつきながらも、カップケーキを渡してくれる。

大護にカップケーキを2つ差し出すと

「これ、食べてみてくれる?」

「へ!?いいのか!?」

大護は目を丸くして、私とカップケーキと新田くんを順番に見ていく。

「それで、どっちが美味しいか決めて」

「はぁ!?何でそんな…」

「いいじゃない。ほら、早くしないと図書館行けなくなるわよ?」

そう言ってにっこり笑ってみせる。

すると大護は、苦々しく顔をしかめた。

「一体何なんだよ…」

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