テキストサイズ

好き心少なからず

第12章 思いを込めて~二階堂絢音の場合~

「それで?どっちが美味しかった?」

「どっち…どっちって言われてもなぁ」

首を傾げ、首元を手で撫でながら考え込む大護に

「ほら、早くしないと時間無くなるわよ」

笑みを浮かべて追い込んでいく。

「あー…ったく!!お前もいい加減にしろよ!?」

大護に睨まれて、新田くんは目を見開いた。

「え、いや、僕は…」

「大護こそ八つ当たりしてる間に決めたら?」

全く!

新田くんに当たるなんて。

口元は笑みを称えたまま、目線だけ鋭く大護を見たら

「…分かったよ!!決めりゃいいんだろ!?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ