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好き心少なからず

第12章 思いを込めて~二階堂絢音の場合~

大護は舌打ちをすると、眉をしかめた。

「どっちかって言うと、最初に食べた方」

「へ!?」

大護の答えに、新田くんが驚きの声をあげた。

それをどう捉えたのか

「いや、別に不味かった訳じゃないぜ!?」

新田くんに対して、慌てて理由を説明し始めた。

「ただ、舌触りって言うか、口どけっての?最初のは飲み物なくても食べれるなって…」

「しっとり感が違う、って事ね」

なるほどね。

大護にしては、的確な指摘じゃない?

「ありがとう。もう行っていいわよ」

「お前な、その言い方は何なんだよ!!」

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