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好き心少なからず

第12章 思いを込めて~二階堂絢音の場合~

「そう?ありがと」

首を傾けてにこっと笑いかける。

すると新田くんはカップケーキに視線を落とし、ぼそりと聞いてきた。

「それで…約束なんだけど」

来た!!

「うん?」

「引き分けだから、無しでいいよね?」

え!?

「どうして?大護は新田くんの方がいいって」

「そんなの!!」

新田くんが私の話を遮った。

こんな事初めてで…

目を丸くして新田くんを見ると

「あの人の好みだろ?それで決められたくない」

話しながら、新田くんの耳が赤く染まっていった。

「…それでいいの?」

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