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好き心少なからず

第13章 人が好いヒト~田口×姉ヶ崎~

「…姉ヶ崎さん?」

近付くにつれバス停にいる人の認識が出来て、その意外さに首を傾げる。

何でこんな場所に?

僕の声が聞こえたのか、姉ヶ崎さんがこっちを向き

「あ…」

困ったように眉を下げた。

ん?

近くに寄って自転車を止めると

「どうかしたの?」

姉ヶ崎さんと、運転席にいる人を見た。

50代くらいの男の人は、僕をチラッと見てへらっと笑うと

「あ、お友達が来たならいいね。良かった良かった」

そう言って、姉ヶ崎さんに右手を上げて挨拶する。

「あ…どうも…」

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