テキストサイズ

好き心少なからず

第2章 大丈夫?~姉ヶ崎×田口~

「だっ…大丈夫!」

慌てて首を横に振って断ると、彼は首を傾げて

「大丈夫はダメなんだよ?」

だから、さっきから言ってるそれは何なのよ!?

すると、車内アナウンスが流れて…

「あ、着いたね。じゃ、行こう」

彼はにこっと微笑むと、先頭に立ってバスから降りた。

…やっとで着いた。

何か、いつもより長く感じたわ…。

バスから降りて、ぐったりした気分を和らげようとため息を付くと、手を差しのべられた。

え?

意味が分からず彼を見ると

「手、繋ぐ?」

首を傾げて、探るような目で私を見ていて…

「何で!?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ