テキストサイズ

好き心少なからず

第2章 大丈夫?~姉ヶ崎×田口~

学校までの通学路を手を繋いで歩けって言うの!?

彼氏でもないのに!!

「真っ直ぐ歩ける?掴まった方が楽なら腕組んでもいいよ?」

手を引っ込めると、代わりに腕を出されて

「む…無理!」

腕を組む!?

あり得ないでしょ!?

「そっか…じゃ、おんぶしようか?」

「はぁ!?」

どんどんハードルが高くなっていくんだけど!?

言いたいことがたくさんあるのに、どう言ったらいいか分からなくなって、口をパクパクさせていると

「歩けないんでしょ?お姫様だっこは荷物あるから無理だし」

彼は自分のバッグを持ち上げてみせた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ