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好き心少なからず

第14章 失敗作?~栗原×速水~

「あのっ!!」

「あ、バス来たよ」

タイミングの悪さに、ガックリと肩を落とす。

そんな俺を見て

「?乗るよね?」

先輩は怪訝な表情を浮かべる。

「あ…はい」

バスの中で一緒にいられるから…ま、いっか。

首をさすりながら、先輩の後にバスに乗り込んだ。

平日の早い時間だからだろうか?

乗客はまばらで、空席が目立つくらいだ。

いつもの席も空いていて、自然とそこに座る。

先輩が降りやすいように、俺が窓際。

すると、先輩が首を傾げた。

「自分でも不思議なんだけど」

「え?何が?」

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