テキストサイズ

好き心少なからず

第14章 失敗作?~栗原×速水~

「気付くとこっちに足が向かってるの」

ん!?

先輩を見返すと、困ったように首を傾げて

「栗原くんと一緒じゃなくても、この席に座ってたりする」

唇を尖らせて、空を見上げて

「不思議じゃない?」

そう言って、俺に同意を求めて来るんだけど

「あ…そうっスね」

先輩から視線を反らして、素っ気ない返事をする事しか出来ない。

「栗原くんは?一人でもここ座ったりする?」

うう…。

見られたくなくて目線を反らせたのに、顔を覗き込まないで下さい!

「あぁ…まぁ…そうっスね」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ