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好き心少なからず

第14章 失敗作?~栗原×速水~

そりゃ、この席に座って、先輩を思い返しながら帰ったりしますよ!?

けど…そんなの、恥ずかしくて言えないだろ!?

なるべく表情に出ないようにとぼけたのに

「ふーん、そうなんだ」

ちょ…先輩?

その含みを持たせるような言い方は何なんですか!?

猫みたいに丸い先輩の目。

その目がからかうように細くなる。

そんな目で見つめられて、場がもたない俺は思わず言ってしまった。

「それって俺に会いたかったから?」

「…え?」

キョトンと瞬きをした先輩に、途端に後悔の念に襲われる。

ヤバい!!しくった!!

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