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好き心少なからず

第15章 お弁当~八神×岸田~

色々と考えているうちに、化学準備室に着いてしまった。

ドアの前で大きく息を吐く。

一体なんの話だろう?

もしかして…この前の部活の反省会の話とか?

あり得るかも。

きっと、大した話じゃない気がする。

平常心、平常心。

顔を上げると、ドアをノックして呼び掛ける。

「先生?」

「あー、はいはい。どーぞ」

いつも通り、間延びした声。

その声に、拍子抜けしてしまう。

何だ。やっぱり先生はいつもと同じだわ。

変に気構えて、馬鹿みたいだ。

少し気が楽になって、ドアを開けた。

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