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好き心少なからず

第15章 お弁当~八神×岸田~

一応念押しすると、先生は眉を上げて

「じゃあ、お茶くらい出してやるよ」

そう言って、マグカップにティーバッグの緑茶を入れた。

「良かった」

「何が」

「ビーカーに注がれるかと思いました」

先生は小さく笑うと

「どっかのおしゃれなバーでそういうのあったな」

あるんだ。

冗談で言ったのにな。

「結構引きますよ」

苦い表情をしてみせると、マグカップにお湯を注ぎながら

「でもそういうの好きな人もいるぞ?検尿コップでお茶飲んだり」

どうぞ、と出されたものもお茶なんだけど!?

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