テキストサイズ

好き心少なからず

第15章 お弁当~八神×岸田~

どうしてタイミング見計らわないのかなぁ?

「絶対いや。そういう趣味はありません」

マグカップを受け取り、ティーバッグを上下に揺らす。

香りがするくらい濃い方が好き。

ちょうどいい濃さになったところで

「輝穂が食べるならいっか」

「?」

先生は後ろを向くと、がさごそと音を立てて何かを探り始めた。

嬉しそうな笑みを浮かべた先生が手にしていたのは…

「あ、やっぱり」

ビニール袋から出されたのは、前に見たことがあるものだ。

「絶対、コンビニのパンだと思った」

「最近これにハマってるんだ」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ