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好き心少なからず

第15章 お弁当~八神×岸田~

「それで、話って?」

先生に話を振ると、グッと喉を鳴らして咳き込みだした。

「だ…大丈夫ですか?」

先生は口を押さえて横を向いて、しばらくむせていたけど

「いや、ごめん。大丈夫」

お茶を一口啜って、ふぅと息をついた。

「飯食いながらってのは…」

「ご飯中に出来ない話ですか?」

「いや、そうじゃないけど…」

先生はマグカップを両手で包むように持つと、目をさ迷わせている。

メールで呼び出したのは先生なのに。

話があるんじゃなかったの?

「じゃあ何ですか?」

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